そうしたところ、かもめ星雲の頭部であるSH2-292を強拡大して見比べていた時に、動いている星を見つけました。他のいくつかの作例でも確認しましたが、恒星で間違いないと思います。古い画像程位置のズレが大きく、年々、周囲の他の星に比べ天球上を南へ移動しているようです。
そこで、撮影日の記述のある出来るだけ古いSH2-292の画像をネット上を探し回ったところ、非常に解像度の高い素晴らしいリファレンス画像を見つけることが出来ました。先日のわたしの画像(トリミングしたもの)と2枚を貼っておきます。
ちーすけ撮影のSH2-292(かもめ星雲頭部トリミング)

撮影日 2019年11月26日
素晴らしいリファレンス画像 (http://www.mistisoftware.com/astronomy/Nebulae_ic2177.htm より)

撮影者 Jim Misti 氏 (HP http://www.mistisoftware.com/astronomy/index.htm)
撮影日 2005年2月1日
HP上に連絡先が無く、Jim Misti 氏 ご本人には連絡することが出来ませんでした。ということで、この画像は無断での使用となってしまいました。申し訳ございません。ブログ上にて出典としてご紹介することで、何卒お許しいただきたいと願っております。
HP上では最高解像度の画像のダウンロードの案内もあるため、お言葉に甘えさせていただければとの思いです。
Jim Misti 様、どうもありがとうございます。感謝!
Thank you very much , Jim Misti !
それぞれを別の新しいタブで開いて、交互に切り替えて表示させると、画面右下にあるオレンジ色の星が移動している事が分かり易いと思います。
北極星の移動など、赤道義の設定で親しんでいるので、恒星がそこそこ動いて行くことは知ってはいましたが、撮影した写真の中の恒星が移動しているのをはっきりと確認できた事には、とても驚きました。
おおよそ14年10か月の間にこの見かけの移動が起こったということです。この星だけが動いているのでは無いわけで、天球上のすべての星が移動していることからして、実は大したことではないのでしょうが、パッと見て非常に感動したのでご紹介いたしました。
ちなみに、SkySafari で調べたところでは、このオレンジ色の星は カタログナンバー HIP34104 という10.9等の恒星で、距離は52.3光年のとても近い星でした。近いこともあってか、見かけの移動速度が 0.823秒/年 と、とても移動の速い恒星でした。
ということで、納得いたしました~。
試しにフリーのサイトでGifの動画にしてもらいました。

解像度低くなって、チカチカして、みにくいですが、分かり易いです。
とりあえず、しばらくご覧いただければと貼っておきますが、
落ち着かないので、後日、削除もしくは何かしら変更するかもしれません・・・。